白川義員写真展「世界百名瀑」in ミュゼふくおかカメラ館

2009-8-8 22:00

世界各地の絶景を撮り続ける写真家の白川義員(よしかず)さん。彼が委員長をつとめ、世界の名瀑100を選定。それらの写真を一堂に展示する写真展が富山県高岡市のミュゼふくおかカメラ館にて8月1日より10月12日まで開かれています。

─世界百名瀑─ 白川義員写真展(ミュゼふくおかカメラ館サイトより)

─世界百名瀑─ 白川義員写真展(ミュゼふくおかカメラ館サイトより)

滝を写すといっても、それらの中には険しい山中や海に面した断崖絶壁にあったり戦争・紛争地域にあるものも。そのため徒歩や車でなく、ヘリコプターやセスナによる空からの撮影に挑んでいます。作品ごとに掲げられた撮影のエピソードを読むと、谷から吹き上げる風に煽られたりとかなり危険です。アフリカの紛争地域の撮影にまつわる話など、まさに命がけということが分かります。

また、一枚の作品に何日も掛けている素晴らしい情熱と執念が結実したものもあります。「地球再発見による人間性回復へ」をテーマに作品をとり続ける氏の素晴らしい自然の写真からは、環境保護の大切さというだけではなく、地球や大自然に対する感動と畏敬の念を覚えます。月明かりと滝の組み合わせなど、幻想的な写真も多く、一枚一枚に見入ってしまいました。

有名なナイアガラの滝も、百名瀑の選定基準に入ったから含まれているものの、周辺の開発による環境悪化は十指に入るのだといいます。百名瀑にはアジア・そして日本の滝も含まれます。中には地元富山県の称名滝も含まれていました。雪解けの称名滝、このような絶景が富山にもあったとは、私はお目にかかったことはありませんが、これからの紅葉の季節にできれば訪ねてみたいところです。

参考までに、Pro Photo Gallery “Ambition”にて、世界百名瀑の一部の作品を観ることができます。しかし、会場の大判パネルでじっくりと見て頂きたいのが正直な感想です。

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