コニカミノルタプラザ 写真展めぐり

2011-3-1 01:23

新宿の高野フルーツパーラーの上にあるコニカミノルタプラザで開催中の写真展3つを見てきました。

Gallary A は奥村久美子 「花椿」。1970年生まれの写真家による、昔の香りをかんじさせる古い建物と、家具などが丁寧に写し撮られています。トーンは全体的になめらかで、シャドー部まできれいな階調で表現しています。

Gallry B は關口寛人「babies」。福祉介護施設で行なわれているドールセラピーという認知症ケアをしている高齢者の姿を間近で捉えた一連の写真を並べています。人形と老人の組み合わせという異質なものの組み合わせはインパクトがありますが、ご本人によればとくに撮影のためにポージングやセッティングを行なってはおらず、すべて会話をしながら撮影したものだそうです。そのため背景は整理されていませんが、かえって生々しさを感じさせます。

Gallary C は亀山哲郎「ポエヂヤ ~ロシア詩情1987 – 2004~」。写真家亀山哲郎氏による作品展。ロシアで撮影した風景や人々の写真が、力強く表現されています。画用紙のように凹凸のある特殊な印画紙に、銀残しによるコントラストの強い作風の写真家です。個人的には最近の自分のめざしている方向に近いのですが、この方のプリントは赤色の表現力が強烈ですね。

いずれも3月3日までの展示です。

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