富山県立近代美術館 常設展でピカソやカンディンスキーを楽しむ

2010-5-13 22:28

富山県立近代美術館の企画展「可能性への挑戦 池田満寿夫の版画」に行ってきました。その際に常設展も見てきましたので、感想文レベルですがこちらに書いておきます。

富山県立近代美術館の常設展示室は5つもあり、企画展の観覧料金で常設展もすべて見られるので非常にお得です。しかも今回はピカソとか普通に展示されてました。

常設展Ⅰは「20世紀美術の流れ I期」ですが、なんと、富山県立近代美術館が収蔵するピカソ、シャガール、ダリなどの絵画や、マン・レイの写真、ウォーホルのコラージュや、ほかにも彫刻や立体造形作品などなど、はっきり言ってこれだけでもすごい展示なのですが、閉館間際で時間が無くざっと見るにとどまりました。ぜひとも余裕を持っていきましょう。

常設展Ⅱは浜田知明の版画と彫刻。企画展に合わせての版画の展示とのことですが、ちょっとグロテスクな感じがしたのと時間が迫っていたのであまり詳しくは見ていません。すみません。

常設展Ⅲはクレーとカンディンスキーの版画。クレーの「レール上のパレード」という作品はインクと油絵具の転写という技法を用いたということで、にじみのある独特の線が印象に残る作品で面白かったです。

またカンディンスキーの版画をまとめて見たのは初めてですが、小さい作品とはいえ、具象から抽象へと変遷していく時期の作品がたくさん観られてとてもよかったです。「叙情的なるもの(1911)」という作品が好きですね。

常設展Ⅳは、瀧口修造コレクション。シュールレアリズム的なデカルコマニーという技法で作成された連作「私の心臓は時を刻む」のほか、滝口に国内外の作家たちから贈られた様々な作品があわせて展示されています。この中には池田満寿夫の「レインちゃん(1964)」という作品もありました。

常設展Ⅴは「ポスターと椅子」。面白いデザインのポスターとイスが並べられており、ホッとする空間です。イスのいくつかは実際に座ることが出来ます。ダンボールで作られた椅子にぜひ腰掛けてみてください。目に留まったのはミルトン・グレイザーのポスターでした。

常設展だけでもかなりのボリュームなので、ついでと思って行くと結構時間が足りませんので、余裕を持っていくようにしましょう。美術館の中にカフェもあり、休憩もできますよ。

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