ミュゼふくおかカメラ館 秋山庄太郎写真展~作品集『花妖』より~
ミュゼふくおかカメラ館で開催されている「秋山庄太郎写真展 ~作品集『花妖』より~」と「第8回ジュニアフォトコンテスト写真展」に行ってきました。
2003年に亡くなった秋山庄太郎氏は、女性をモチーフにした写真家として有名ですが、実はプライベートでは花の写真もかなり撮っていまます。氏の残した文章によると、依頼されて撮る女性の写真も、個人で撮る花も、同じなのだとか。咲いている花よりも撮った写真が美しくなければならないとの思いで撮影した写真の数々は、確かに妖艶な女性の写真に通じる魅力を放っていました。
ウメ、モモ、紅梅、オウバイ、ナシ、パンジー、数多の花々が、ソフトフォーカス(だと思います)で撮られている様は確かにポートレートに通じると感じます。花をできる限り美しく撮ってやりたいという想いを感じました。背景を真っ黒あるいは野外でもほとんどぼかした上で、花をソフトに撮られた幻想的な写真は、花自体が取り立てて美しく、瑞々しいというわけでもないのに、大変魅力的に映りました。
私もソフトフォーカスレンズが非常に欲しくなりましたが、残念ながらミノルタの銘玉とされるαレンズ 100mm Sodt /F2.8 は、現在中古でもなかなか入手することができません。Photoshop Elements のレイヤーなどを使って疑似ソフトフォーカスにすることはできますが、やはり違います。
2回ではジュニアフォトコンテスト写真展が開催されていて、こちらも見てきました。小学生・中学生・高校生がそれぞれの視点で撮った作品達が一堂に会していて、なかなか楽しめました。中には小学生が撮った写真でも、ハッとさせられるものがあり、唸らされるものがありました。深く考え込まずに被写体を見つけて撮っていたあの頃は、それはそれで良かったのだなあと認識された次第です。
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