石川賢治 月光写真展「月光浴 満月の旅」
2010-10-9 01:01
ミュゼふくおかカメラ館にて開催中の石川賢治氏の写真展「月光浴 満月の旅」を観てきました。
『月光浴』で知られる石川賢治氏が満月のあかりだけで撮影した写真の数々が静謐な空間の中に展示されていました。
月光浴といえば、満月のあかりで撮影したサイパンの「岬と波」が有名です。長時間路露光により並みが雲のように映り、透き通った青い空間が、空なのか海なのか、はたまた宇宙なのかわからなくなるような幻想的な雰囲気を醸し出している作品です。
本展覧会ではそのサイパンの風景を初め、月光下で撮影した花や、京都の寺院、オーストラリアやタヒチなどさまざまな写真が堪能できます。月光下で写し撮られた「月下美人」の花弁は、長時間路露光によりブレて、まるでソフトフォーカスがかかったようでした。
銀閣寺や清水寺などの境内を収めた京都シリーズや、太古の姿を残すオーストラリアの大地は、写真集になっていますが展示は本展覧会が初めて。
意外に感じたのは、星の流れ方などから計算すると、それほど長時間露光していない写真も多かったです。満月は意外と明るく、単焦点レンズで絞り開放付近ならば結構撮影できるものなのですね。(撮影データはないのであくまで推測です)
会場では石川賢治氏の写真集やポストカードの販売も行なわれています。10月23日の満月の日にはイベントもあるようです。お見逃し無く。
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