オルセー美術館展2010「ポスト印象派」国立新美術館

2010-6-19 23:52

国立新美術館で8月16日まで開催中のオルセー美術館展2010を観に行きました。

国立新美術館

オルセー美術館はフランスのパリにあったオルセー駅の駅舎を1986年に美術館に転用したもので、印象派の作品などが他の美術館から移されました。オルセー美術館は映画『ロング・エンゲージメント』の中でもロケ+CG で再現されていましたが、アーチ型の屋根のあの駅です。

そのオルセー美術館が改修のため長期休館になることを利用して、5000点を超えるコレクションの中から115点が来日しました。これまでもオルセー美術館展はありましだか、約2倍の点数であり、これだけの数がまとめてやってくるのは初めて。今後もないだろうという規模です。とくに今回は印象派のあとの「ポスト印象派」と呼ばれる

平日の昼間に行ったのですがすごい混雑していました。開館直後か閉館間際の方がすいていて良さそうです。115点を観るのに90分ほどでしたでしょうか。1点1分で眺めたら2時間になってしまいますね。

シャニック《マルセイユ港の入り口》

さて、展示作品はモネの印象派の作品から始まり、セザンヌ、スーラ、ピサロ、ロートレック、ゴッホ、ゴーギャン、ルソーなどの作品へと時代を追った形で展示されています。ちなみにピカソは1点、ルソーは大々的に宣伝されているにもかかわらず2点しかありませんでした。(大きいですが)ちょっとがっかりですね。

ゴッホ《星降る夜》

みどころは色々ありますが、モネの「日傘の女性」、ドガの「階段を上がる踊り子」、シニャックの「マルセイユ港の入り口」、ゴッホの「星降る夜」、モーリス・ドニの「木々の中の行列」などでしょうか。

ドニ《木々の中の行列》

特に大きい絵画には注目が集まっており、ルソーの「戦争」「蛇遣いの女」は大きさという点で圧巻です。そしてヴュイヤールの「公園 戯れる少女たち」の連作5点の大きいこと。これは間近で観て感嘆しました。

個人的には日本で有名な巨匠よりも、ドニやヴュイヤールの作品がたくさん出ていた新たな知見を広げられて良かったと思いました。まだまだ知らない画家がたくさんです。

それにしても観覧料一般 1,500円(大学生1,200円、高校生800円)は高いです。本屋さんなどに割引券がありますのでかならずゲットしていきましょう。国立新美術館の1階では「ルーシー・リー展」も行なわれていますが、こちらも別料金で 1,500円。合わせて観ると 100 円引きですが、もうすこし安くして欲しいですね。

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