銅器の街、高岡市金屋町を歩く

2009-2-9 20:31
高岡市金屋町の町並み

高岡市の金屋町は、慶長14年(1609年)に加賀藩主前田利長が高岡城を築いた際、城下の産業発展のために砺波に住んでいた鋳物師(いもじ)7人を呼び集め、5カ所の吹場を建設・開業したことに始まります。それ以降、金屋町の鋳物は大きく繁栄し、今日の高岡の銅器・アルミ産業の礎となったとか。

金屋町の町並み

鋳物師の町である金屋町の町並みは、雪を考慮した大きな傾斜の屋根と、格子戸や袖壁がつらなる家々が、独特の風格を醸し出しています。とはいえ、少し裏に回れば、新しい家の表側だけが格子戸になっているなど、興ざめする部分もあります。また、石畳の道には地元住民の自家用車が頻繁に行き交います。全くの観光地ではなく、あくまで生活の場なのです。

高岡市鋳物資料館

さて、金屋町の中には「高岡市鋳物資料館」があります。格子戸をくぐり抜けると、高岡で鋳造された銅器や、鋳造に使われた道具や炉などが並べられていて興味深いです。

高岡市鋳物資料館の収蔵品の一部

奥の資料館は入場料が必要なところもありますが、ここまで来たのなら是非訪れたらよいのではないでしょうか。

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