『芸術新潮2月号』国立西洋美術館のすべて

2009-2-16 00:35
芸術新潮2009年2月号

発売中の『芸術新潮』2月号で、国立西洋美術館が特集されています。上野にある国立西洋美術館は、有名な建築家であるル・コルビュジエが基本設計を手がけたことでも知られており、世界遺産登録を目指しています。

特集の内容としては、「〈第1章〉松方コレクションを知っていますか?」が、松方幸次郎が財を成すところから、ロンドンで絵画蒐集にのめりこむところ、そして戦争の影響でコレクションが危機に瀕するところまで書かれていて大変面白いです。

「〈第2章〉ル・コルビュジエの美術館誕生!」では、国立西洋美術館の建物がなぜル・コルビュジエに依頼されたのか。そして設計から建築までの悲喜交々が描かれています。フランスに押収された松方コレクションが返還(寄贈)されるにあたり、その受け皿となる美術館の建設が求められたのが西洋美術館建設の始まりだそうです。

国立西洋美術館外観
国立西洋美術館外観 (Wikipediaより)

それにしても、寸法の記載もない図面9枚で当時の金額で1000万の設計費。しかもトイレもない、柱が邪魔になるレイアウトなど、その後はいろいろ大変だったようです。部屋の使い方まで建築家のこだわりがありすぎると、依頼主側がなぜか建築家側にあわせて苦労するというのはばからしいようですが、よく耳にする話です。特に巨匠とまでいわれるコルビュジエに対しては文句も言えないでしょうね。ちなみにコルビュジエは一度しか来日していないんですね。なんだかあ。

「〈第3章〉名画に笑い、迷画に泣いた50年」では、ビーナス像来日公開時の盛り上がりなど、50年の歴史を振り返っています。

あと、特集からは外れて居ますが、森山大道へのインタビュー「ポラロイドよ、さようなら」が載っていました。ポラロイドで撮った写真を語っていましたが、森山大道というとモノクロの写真のイメージが強いので、意外でした。

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