糸魚川レンガ車庫公開・サマーフェスティバル2008

2008-8-23 22:00

糸魚川駅には、鉄道や建築物が好きでない人でもその魅力にとりつかれてしまうほど有名な赤レンガ車庫があります。明治大正期に建てられた近代化遺産の一つですが、残念ながら北陸新幹線の工事に伴い、取り壊される方向性となっています。

糸魚川駅構内のレンガ車庫

そのレンガ車庫で、保存活用運動の一環として、毎年サマーフェスタが開催されています。今年も一般公開とライブがあるとのことで、以前から内部を見てみたかった私は、途中までですが参加してきました。

公開中のレンガ車庫内部

一般公開では、明るい時間帯に車庫の内部を細部にわたって観察できます。SL時代からの蒸気と、ディーゼルの煤・煙が染みこんだ煉瓦の趣は、積み重ねられた歴史を感じさせます。これが現役で使われていることに感動です。なんとか保存されて欲しいものです。

レンガ車庫と同時代・同工場で製造されたレンガ

レンガ車庫と同時代に、同じ工場で製造されたというレンガも展示され、触ることができました。9月からは「レンガ車庫基金」が設立され、1人が1個1000円でレンガを買おうという、15,000人を目標とした募金活動がスタートするとのこと。レンガが1つ1000円というのはあくまでイメージで、実際の所有権を持つということではないようですが、レンガ車庫を残すために少しでも協力したいと思っています。

さて、夕暮れが近づき今度はライブが始まりました。地元の家族連れなどたくさんの人が来ていました。キハ52型気動車をバックに、レンガ車庫で演奏するバンド。ビールをのながらライブを楽しむ人たち、という面白い光景が見られました。

レンガ車庫でのジャズライブ

この夢のようなシーンが体験できるのも、あとわずか。できればレンガ車庫が移築され、様々なイベントに活用されて欲しいと切に願います。

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