神岡軌道フ16廃車体と廃線跡
2010-7-4 07:00
かつて岐阜県の神岡から富山県の笹津まで、「神岡軌道」と呼ばれる軽便鉄道が走っていた。神通川沿いの谷を、鉱山からの鉱石輸送や木材の輸送に貢献した。国鉄神岡線(現在は第三セクター化の後廃線)が開業して、神岡軌道は役目を終えた。
その神岡軌道の遺構が至る所に残されており、隧道や橋などが知られている。
茂住峠へと至る林道の途中には、神岡軌道の緩急車として使われたフ16の車体が放置されている。かつては倉庫として利用されていたらしいが現在は荒廃している。
この林道は自動車は通行できないので、徒歩で坂道を登る。梅雨の晴れ間で汗をかきながら20分ほど歩くと、林の中にポツンとたたずむ廃車体に出くわす。
横の木にもたれ掛かるようにして、最後の時を迎えようとしているかのようだ。かつては三井のマークと「フ16」と書かれた扉があったそうだが、現在は持ち去られたのか見あたらない。
またこの林道のふもとには、神岡軌道の廃線跡が残っている。
簡易な屋根が付けられているが、軌道時代そのままではなく何らかの目的で人が通行できるように整備されているらしい。
しかし、この道を進んでいくと、突如トンネルに出る。しかもまだまだ続いているようだ。
ここはおそらく軌道時代のそのままのようだ。横から入り込む光が眩しいが、この先は真っ暗で、灯りがないと進めない。引き返したがいずれまた調査したい場所だ。
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