国立西洋美術館「レンブラント展」

2011-5-31 09:00

国立西洋美術館で開催されているレンブラント展をようやく見に行くことができました。

雨の国立西洋美術館

レンブラントといえば、人物を浮かび上がらせる光の使い方が素晴らしい版画家です。

レンブラントの版画がたくさん展示されていました。実はこの版画は小さいサイズのものが多く、また会場内の照明が薄暗いため、観るのにとても目が疲れてしまいました。この照明は国際基準に沿ったものだそうで、過度に節電しているといった理由ではないそうですが……。

レンブラントの作品で面白いのは、やはり光と影の部分。とくに物語の人物がスポットライトを浴びているような光の当て方がすばらしいです。写真の世界でもレンブラント・ライティングという言葉があるほどで、17世紀の版画ながらとても参考になります。

また1つの版画を複数の異なる用紙に印刷したものを並べて展示するなど、面白い展示の方法はされていました。和紙を好んで使用したそうです。確かに和紙の方が繊細と感じるものもありましたし、違いがどうにもわからないものもありました。

レンブラント展で結構疲れましたが、あわせて観覧できる常設展を鑑賞。

西洋美術館常設展

常設展のほうが大きい絵画や彫刻があり、目が疲れませんでした。モネの展示が多数あり個人的に満足です。

フランスの建築家ル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館

国立西洋美術館といえば、フランスの建築家ル・コルビュジエが設計したとして知られていますが、そのコルビュジエの建築物をまとめてユネスコの世界遺産登録しようという試みがされてきました。個人的にはそこまでのものではないと思っていましたが、案の定「不登録」勧告という不名誉な結果となりました。

まあその建物も含めて常設展を鑑賞するのも良いと思います。

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